(一社)LGBT法連合会では今後の立法府の性的指向および性自認に関する取り組みを考える上で、政党のリーダーを決めることとなる選挙においても、各候補者がどのようなお考えをお持ちであるのか、広く社会に共有するため、2018年よりアンケートを実施してまいりました。
この度、当会では2024年度立憲民主党代表選挙にあたって「性的指向・性自認に関する代表選挙アンケート」を実施致しましたので、結果をご報告いたします(アンケート回答締め切り日:2024年 9月 18日 18:00 *順次回答を反映していきます)。
性的指向・性自認に関する党首選挙アンケートの見本はこちら
【アンケート結果】
立憲民主党 ※掲載は到着順
問1 性的指向・性自認(ジェンダーアイデンティティ)に関する課題は⼈権問題であると考えていますか?
枝野 幸男 候補:1.人権問題であると考えている
野田 佳彦 候補:1.人権問題であると考えている
泉 健太 候補:1.人権問題であると考えている
吉田 はるみ 候補:1.人権問題であると考えている
問2 今回の貴党の総裁選挙の貴殿の公約に、性的指向・性自認(ジェンダーアイデンティティ)に関する項⽬(「LGBT」 や「SOGI」などに関する事項)は⼊っていますか?もし⼊っていないとしても、今後お取り組みをされますか?
枝野 幸男 候補:1.公約に入っている
野田 佳彦 候補:1.公約に入っている(「真に性的少数者の権利が保護される内容の「LGBT差別解消法」、同性婚や同性カップルの養子縁組を可能とする「婚姻平等法」を制定する。」)
泉 健太 候補:1.公約に入っている
吉田 はるみ 候補:1.公約に入っている
問3.岸田首相は、2024年3月15日の参議院予算委員会において、「いわゆるトランスジェンダーの方に対する誤解に基づく誹謗中傷など、性的指向及びジェンダーアイデンティティーを理由とする不当な差別や偏見は許されないもの」「合理的な理由なくジェンダーアイデンティティーを理由に特定の方々の行動を一律に制限する、こういったことはあってはならない」「トランスジェンダーの方に対する誤解に基づく誹謗中傷など、性的指向及びジェンダーアイデンティティーを理由とする不当な差別や偏見、これはあってはならず、関係省庁においてしっかりと対応していかなければならないものであると認識をいたします」と答弁しています。この答弁に対する貴殿のお考えをお聞かせください。
枝野 幸男 候補:2.同意できない(★「不当な差別・偏見」の「不当」、「合理的な理由」の「合理的」、「誤解に基づく誹謗中傷」の「誤解」など、人権問題に関しこれらの留保条件は認められない。)
野田 佳彦 候補:1.同意できる
泉 健太 候補:1.同意できる
吉田 はるみ 候補:1.同意できる
問4 今後、「性的指向・性自認による差別をしてはならない」と明記した法律を制定するおつもりはありますか?
枝野 幸男 候補:1.制定するつもりである
野田 佳彦 候補:1.制定するつもりである
泉 健太 候補:1.制定するつもりである
吉田 はるみ 候補:1.制定するつもりである
問5「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」は、2023年10月最高裁判所から法3条1項4号について違憲との決定がなされています。また、3人の裁判官は法3条1項5号についても違憲であるとの個別意見をつけました。これにより法改正が求められていますが、お考えをお聞かせください。
(参考:「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」抜粋)
「第三条
(略)
四 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
五 その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。」
枝野 幸男 候補:1.早急に法3条1項4号はもとより、法3条1項5号など残る懸案も含めて改正する必要がある
野田 佳彦 候補:1.早急に法3条1項4号はもとより、法3条1項5号など残る懸案も含めて改正する必要がある
泉 健太 候補:1.早急に法3条1項4号はもとより、法3条1項5号など残る懸案も含めて改正する必要がある
吉田 はるみ 候補:1.早急に法3条1項4号はもとより、法3条1項5号など残る懸案も含めて改正する必要がある
問6 同性婚の法制化(法律により、当事者の法律上の性別がいずれであっても結婚を可能とすること)に賛成ですか。
枝野 幸男 候補:1.賛成
野田 佳彦 候補:1.賛成
泉 健太 候補:1.賛成
吉田 はるみ 候補:1.賛成
以上
(参考)過去の党首アンケートの結果はこちらからもご覧いただけます。
・2018年
・2020年
・2021年(自由民主党)
・2021年(立憲民主党)