LGBT法連合会

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2024年 年頭所感

2024.01.01

お知らせ

2024年1月1日

2024年 年頭所感

 

一般社団法人 性的指向および性自認等により困難を抱えている
当事者等に対する法整備のための全国連合会
(略称:LGBT法連合会)
代表理事・理事一同
(団体URL:https://lgbtetc.jp/)

2024年の新春を迎えるにあたり、所感の一端を申し述べます。

昨年は、性的指向や性自認による差別によって生じる困難を解決する上で重要となる二つの出来事がありました。

まず、昨年6月23日に「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(以下、SOGI理解増進法)」が公布・施行されました。

また、昨年10月25日に最高裁判所は、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」(以下、特例法)の3条1項4号規定(いわゆる「生殖不能要件」)について、「身体への侵襲を受けない自由を放棄して強度な身体的侵襲を甘受するか、性自認に従った法律上の性別の取り扱いを受けるという重要な法的利益を放棄するかの二者択一を迫るものであり、身体への侵襲を受けない自由への制約は過剰である」とし、憲法13条違反と判断しました。

特に前者については、歴史的な法律ではありながら、当事者コミュニティにとって複雑な想いを抱かざるを得ない内容となり、今後も厳しくその推移を注視していくとともに、運動における新たな課題として懸念払拭に向けた取り組みを進めていきます。

今年は、昨年からの課題に対して真摯に取り組みを進めるだけでなく、当事者コミュニティが勇気づけられ、活気付くものとなるよう、当会らしい、制度を活かした取り組みを展開し、新たな局面に向き合っていきたいと考えています。

今年も、「SOGI差別禁止法」の制定に向けた運動について、賛同団体含む各関係者の皆様と力を合わせながら全力を尽くすとともに、性的指向・性自認による差別の払拭に向けた改めての決意を年頭に申し上げ、新年のご挨拶と致します。

以上

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