性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための 全国連合会(以下「 LGBT 法連合会」)は、この度、「SOGIハラスメントおよびアウティング対策ガイドライン~改正労働施策総合推進法のパワーハラスメント防止規定に基づいて~ 」(以下「SOGIハラ対策ガイドライン」という)を策定いたしました(デザイン:一般社団法人fair)。
2019年5月に、企業等に職場でのパワーハラスメント防止を義務付ける、改正労働施策総合推進法が成立しました。パワーハラスメントにはSOGIハラやアウティングも含まれており、大企業は2020年6月、中小企業は2022年4月の法の施行までに、社内規定の整備、相談窓口の設置、窓口の適切な対応等が義務づけられます。「SOGIハラ対策ガイドライン」は自治体や事業者が適切に義務を履行することができるよう、パワーハラスメント対策における、性的指向および性自認に該当する部分について、対応のポイントをまとめています。
特に、性的指向及び性自認についてはいわゆる「パワハラ指針」において機微な個人情報やプライバシーであることが明記をされ、性的指向及び性自認の望まぬ暴露である「アウティング」がパワーハラスメントに含まれることとなりましたが、「SOGIハラ対策ガイドライン」では、どのような場面でアウティングが起こり得るのか、詳細な場面ごとのリストなども掲載しています。
他にも、「SOGIハラ対策ガイドライン」では今回義務付けとなった範囲だけではなく、いわゆるカスタマーハラスメントや、就活生・インターンシップ生・フリーランス等へのSOGIハラやアウティングについても解説しており、すでに先駆的な取り組みを行う自治体・事業者の皆様にもご活用いただける内容になっています。
他方、今回、パワーハラスメントとして対策が義務付けられることとなった「SOGIハラ」や「アウティング」については、どのような言動が該当するのか、どのように対策を講じることができるのか、周知は未だ十分ではありません。自治体・事業者の担当者の皆様には、当会の「SOGIハラ対策ガイドライン」を通じて、性的指向及び性自認に関する基礎知識から実践的な対策の方法等をご確認いただき、法施行を前に準備を進めていただけましたら幸いです。
引き続き、LGBT法連合会は、職場におけるSOGIハラ・アウティングの解消に向けて「SOGIハラ対策ガイドライン」の活用を通じて、皆様と共に取り組みを進めます。「SOGIハラ対策ガイドライン」を活用した自治体・事業者向けの出張研修も承っておりますので、「SOGIハラ対策ガイドライン」のご注文と合わせて、ご検討いただけましたら幸いです。
SOGIハラスメントおよびアウティング対策ガイドライン
~改正労働施策総合推進法に基づくパワーハラスメント防止規定に基づいて~ (第 2 版)
2020年2月16日 初版発行
2020年4月24日 第2版発行
編集・発行: 性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する 法整備のための全国連合会(LGBT 法連合会)WEBサイト(https://lgbtetc.jp/) メールアドレス(info@lgbtetc.jp)
デザイン : 一般社団法人 fair
頒価 : 2000 円(送料別)※当会賛同団体は割引が適用されます
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