【報告】LGBT法連合会の自治体に関する取り組みと結果(文京区、豊島区、千葉市)
性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会(以下「LGBT 法連合会」)は、国政への政策提言を目的とする団体ですが、2016年8月18日の当サイト内ニュースにもある通り、監修を手がけた「性自認および性的指向の困難解決に向けた支援マニュアルガイドライン」(以下「ガイドライン」という、発行:社会的包摂サポートセンター)などに基づき、地方自治体の要望を受け、アドバイスや資料の提供も行っております。
東京都文京区では、「ガイドライン」を基に、「性自認および性的指向に関する対応指針〜文京区職員・教職員のために〜」を2017年3月に発行し、区の取り組むべき姿勢や考え方を取りまとめています。「基礎知識」に加え、「区民への対応」「子どもを取り巻く環境」「職場内の対応」など、区の取り組みについて広く掲載されています。また、巻末には「資料や教材に関する相談」先として、LGBT法連合会が掲載されています。
性自認および性的指向に関する対応指針〜文京区職員・教職員のために
http://www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0145/4476/201744164453.pdf
東京都豊島区は、2018年2月に「多様な性自認・性的指向に関する対応指針」を発表していますが、これに先立ってLGBT法連合会はヒアリングを受け、アドバイスを継続的に行いました。また、「ガイドライン」や法連合会策定の「性的指向および性自認を理由として、私たちが社会で直面する困難のリスト(第2版)」(通称「困難リスト」)が参考資料として掲載されています。
多様な性自認・性的指向に関する対応指針http://www.city.toshima.lg.jp/049/kuse/danjo/documents/lgbtshishin.pdf
千葉県千葉市は、2018年3月に「LGBTを知りサポートするためのガイドライン〜誰もが自分らしく生きることを認め合う社会へ〜」を発表していますが、このガイドラインは、法連合会監修の「ガイドライン」と、上記文京区指針を元に作成されていることが明記されています。また、資料や教材等に関する相談先として、LGBT法連合会が掲載されています。
LGBTを知りサポートするためのガイドライン〜誰もが自分らしく生きることを認め合う社会へ〜
http://www.city.chiba.jp/shimin/seikatsubunka/danjo/documents/lgbtguideline.pdf
それぞれの自治体が、地域や行政の事情や特色に合わせた独自性のある内容を盛り込んでおり、横断的に取り組みを進めてきています。
LGBT法連合会はこれからも、地方自治体に対する情報や資料の提供などの支援を通じて、日本全国の取り組みの活性化をめざします。
性的指向や性自認(SOGI)、LGBTに関する取り組みにお困りの地方自治体関係者の皆様、是非お気軽にご相談、お声がけください。
お問い合わせ:info@lgbtetc.jp(代表)